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公開日 2025.12.16 更新日 2025.12.16

【20代必見】シミの原因と予防法を徹底解説!美肌を守るコツ

20代でも「なんとなく頬に影がある」「ニキビ跡が消えにくい」といったシミの悩みを抱える人は少なくありません。
紫外線によるダメージや生活習慣の乱れは、若い肌にも少しずつ蓄積していき、将来の濃いシミにつながることがあります。
だからこそ、まだ大丈夫と油断せず、20代のうちから正しい知識を身につけておくことが大切です。

ここでは、20代のシミの原因や種類、予防法、できてしまったときの対処法までを順番に解説していきます。

20代でもシミはできる?その原因とは

20代でもシミが生じることは珍しくなく、紫外線や生活習慣の影響を受けやすい年代だからこそ早めの理解が大切です。
肌には日々さまざまな負担がかかっており、その蓄積が将来の濃いシミにつながることもあります。

ここでは、代表的な原因を順に紹介しながら、20代のうちから意識したいポイントを解説していきます。

紫外線ダメージの影響

20代のシミの大きな原因としてまず挙げられるのが紫外線です。
紫外線を浴びると、肌は自分を守るためにメラニン色素を生成します。

本来であれば、時間の経過とともにターンオーバーによってメラニンは少しずつ排出されていきますが、強い紫外線を繰り返し浴びていたり、日焼け止めを塗らない日が多かったり、塗り直しをしないまま長時間外で過ごしていたりすると、メラニンが過剰に作られたり、うまく排出されずに蓄積しやすくなります。

こうして頬やこめかみなどに、境界のはっきりしたシミが現れやすくなってしまいます。

生活習慣の乱れが引き起こす肌トラブル

睡眠不足や偏った食事、慢性的なストレスといった生活習慣の乱れも、20代のシミに影響する要因です。
睡眠が十分にとれていないと、夜間に行われるはずの肌の修復が追いつかず、日中に受けたダメージが残りやすくなります。

脂っこい食事や甘いものに偏った食生活が続くと、体内で酸化や糖化が進み、肌老化を早める一因となります。
仕事や勉強、人間関係などによるストレスが多い状態が続くと、ホルモンバランスが乱れ、肌トラブルを起こしやすくなります。

肌のターンオーバーの乱れ

肌は通常、約28日前後の周期で新しい細胞に入れ替わっています。
これがいわゆるターンオーバーです。しかし、睡眠不足や栄養不足、ストレス、乾燥などの影響を受けると、このリズムが乱れ、古い角質がうまくはがれ落ちなくなります。

その結果、本来なら排出されるはずのメラニンが肌内部にとどまりやすくなり、シミとして定着しやすくなってしまいます。

20代に多いシミの種類と特徴

20代の肌には、紫外線や生活リズムの乱れなど、特有の影響から生じるシミがいくつかあります。
若いからと油断していると、気づかないうちに複数のタイプが現れやすい、早期のケアが重要です。

ここでは、20代に多いシミの種類を順に紹介し、その違いや注意点をわかりやすく解説していきます。

老人性色素斑(日光黒子)

老人性色素斑は、名前に「老人」とつきますが、20代でもできることがある代表的なシミです。
長年にわたる紫外線ダメージの蓄積が主な原因で、頬骨のあたりやこめかみ、手の甲など、日がよく当たる場所に現れやすい特徴があります。

見た目としては、境界がはっきりとした薄茶色から濃い茶色のシミとして現れることが多く、放置していると徐々に色が濃くなっていくこともあります。

雀卵斑(そばかす)

雀卵斑、いわゆるそばかすは、遺伝的な要因が強いシミの一種です。
頬から鼻の周りにかけて、細かい茶色の斑点が散らばるように現れることが多く、幼少期から見られるケースもよくあります。
肌が白い人や、家族にそばかすを持つ人がいる場合に現れやすい傾向があります。

完全に消すのは難しい場合もありますが、紫外線対策やスキンケアを見直すことで、これ以上濃くしない、目立たせないという方向に近づけることは十分可能です。

炎症後色素沈着

ニキビや虫刺され、かきむしり、軽いやけどなど、肌に炎症が起こった後に残る茶色い跡を炎症後色素沈着といいます。
炎症の過程でメラニンが過剰に生成されることで起こりやすく、ニキビができやすい頬やあご周り、口の周り、背中などに目立つことがあります。

炎症が治まってから時間が経つにつれて、少しずつ薄くなっていく場合もありますが、繰り返し同じ場所に炎症が起こると、色が濃くなりやすくなります。
「ついニキビをつぶしてしまう」「かゆくて何度も触ってしまう」といった習慣は、炎症後色素沈着を悪化させる原因になります。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、20代の女性にも見られることがある、やや深い部分にできるシミです。
原因ははっきりとは解明されていませんが、紫外線やホルモンバランス、遺伝などが関係していると考えられています。

頬の高い位置や目の下などに左右対称に現れることが多く、青みがかったグレーやくすんだ茶色のような色味を持つのが特徴です。
肌の比較的深い層に色素が存在するため、一般的な美白化粧品だけでは改善しにくいことが多く、レーザー治療など専門的なケアが選択肢となるケースもあります。

20代のシミ予防法

20代でシミを予防するためには、日々の生活やスキンケアの積み重ねがとても重要です。
若い年代は紫外線や不規則な生活の影響を受けやすく、気づかないうちにダメージが蓄積しやすい時期でもあります。
今のうちから基本的なケアを身につけておくことで、将来のシミリスクを大きく減らすことができます。

ここでは、紫外線対策やスキンケア、生活習慣といった予防のポイントを順に解説します。

紫外線対策を徹底する

20代のシミ予防で何より優先したいのが、紫外線対策を「特別な日だけのケア」ではなく「毎日の習慣」にすることです。
季節に関わらず、朝のスキンケアの最後に日焼け止めを塗ることを基本ルールにしましょう。晴れの日だけでなく、曇りの日や室内で過ごす日でも、窓から入る紫外線の影響はゼロではありません。

普段の通勤・通学が中心の日にはSPF20〜30・PA++程度、屋外レジャーや長時間外にいる日はSPF30〜50+・PA+++以上など、自分の過ごし方に合わせて使い分けると、肌への負担を抑えながら効率的に紫外線から守ることができます。

スキンケアを見直す

シミを増やさないためには、紫外線対策に加えて、毎日のスキンケアで肌に余計な刺激を与えないことも重要です。
メイク落としや洗顔のときにゴシゴシこすってしまうと、肌表面に細かな炎症が起こり、色ムラやシミの原因になることがあります。

クレンジングはたっぷりとったアイテムを指先でやさしくなじませ、洗顔は泡で包み込むようにして、できるだけ手と肌がこすれないように意識しましょう。
洗顔後はタオルで強くこするのではなく、肌を押さえるように水気を取ります。

その上で、化粧水や乳液、クリームなどでしっかりと保湿し、肌のバリア機能を整えることが大切です。

生活習慣を改善する

スキンケアだけでは補いきれない部分を支えてくれるのが、生活習慣です。
どれだけ良い化粧品を使っても、寝不足や偏った食生活が続いていると、肌は本来の力を発揮しにくくなります。

できる範囲で、毎日おおよそ同じ時間に寝て起きるリズムを整え、6〜7時間前後の睡眠時間を確保するように心がけましょう。
食事では、ビタミンCやビタミンE、たんぱく質など、肌に必要な栄養素を意識してとることが大切です。

20代でシミができてしまったらどうする?

20代でシミができると、まだ若いのに…と不安を感じる人も多いでしょう。
しかし、紫外線や生活習慣の影響でシミが生じることは珍しくありません。
大切なのは放置せず、早めに適切なケアを始めることです。

シミは時間とともに濃くなったり増えたりすることがあるため、早期対処が将来の肌トラブルを防ぐ鍵になります。
ここでは、皮膚科での治療や市販薬の活用など、具体的な対処法を解説します。

皮膚科での治療法

20代でシミができた場合、皮膚科での治療を検討することはとても有効です。
医師が肌の状態やシミの種類を見極め、最適な治療方法を提案してくれるため、自己流ケアで悪化させる心配が少なくなります。
治療にはレーザー、塗り薬、内服薬など複数の選択肢があり、シミのタイプによって効果が異なります。

レーザーは高い効果が期待できますが、施術後の赤みやダウンタイムが気になる場合は、肌への負担が少ない外用薬や内服薬が適しています。

市販薬の選び方

市販薬でケアを始める場合は、まず「シミ用」と明記されているものを選びましょう。
市販薬にはビタミンCやL-システインなど、メラニンの排出を促す成分が配合されており、軽度のシミに効果が期待できます。

飲み薬に加え、塗り薬という選択肢もあります。ハイドロキノンやトラネキサム酸配合のクリームは人気ですが、肌に合わない場合もあるため、まずは少量から試すと安心です。

即効性を求めるより、毎日継続することが大切で、濃いシミや広範囲の場合は皮膚科の受診を検討しましょう。

まとめ:20代のシミ対策と美肌を守るポイント

20代のシミは、紫外線や生活習慣の乱れ、スキンケア不足など、日々の小さな積み重ねが原因となって現れやすい特徴があります。
早めに正しい知識を身につけておくことで、将来の肌トラブルを大きく減らすことができます。

日焼け止めの習慣化、摩擦を避けたスキンケア、生活リズムの改善といった基本を見直すだけでも、シミの発生を予防し、健やかな肌を保ちやすくなります。
もしシミができてしまっても、皮膚科での治療や市販薬の活用など、改善に向けた選択肢は多くあります。
今日からできる一歩を積み重ね、美しい肌を長く守っていきましょう。

この記事の監修者

監修者の写真

中山 紗江

美容皮膚科、SK CLINIC院長
日本医学脱毛学会 医師会員

《プロフィール》

琉球大学医学部医学科卒業後、横浜市立大学附属病院勤務を経て、社会福祉法人で産業医および老健施設の施設長を兼務。
銀座の美容皮膚科クリニックの院長を経て、恵比寿にヒゲ脱毛、シミ取り等レーザー治療に特化した美容皮膚科SK CLINICを開設。現在SK CLINIC院長。

《経歴》

2012年 琉球大学医学部医学科学士編入学
2017年 琉球大学医学部医学科卒業
2017年 大和市立病院勤務
2018年 横浜市立大学附属病院勤務
2019年 銀座の美容皮膚科クリニック勤務
社会福祉法人 嘱託産業医勤務
老健施設 施設長兼務
2021年 SK CLINIC院長就任