髭脱毛は1回でも効果がある?抜けないと感じる理由やよくある現象と対処法を解説

髭脱毛の施術を1回受けたものの、期待したほど毛が抜けなかったり、反対に濃くなったように見えたりして不安になっていませんか?
髭脱毛は1回で完了するものではなく、施術後には特有の経過をたどります。
本記事では、髭脱毛1回目でどの程度の効果が期待できるのか、そして「抜けない」と感じる理由や施術後によくある現象を解説します。
施術後の正しい経過と対処法を理解し、安心して2回目以降の脱毛に進むためにも、参考にしてください。
目次
髭脱毛は1回でも効果がある?
髭脱毛を検討する際、「1回でも効果があるのか」という点は気になるところです。
1回でツルツルにはなりませんが、効果を実感できる可能性はあります。
ここでは、1回目で得られる効果と複数回の施術が必要な理由を解説します。
- 1回で効果を実感する人もいる
- 効果が実感できるのは全体の約20%の毛
- 脱毛完了までには複数回の施術が必要
それぞれ見ていきましょう。
1回で効果を実感する人もいる
髭脱毛は1回で完了しませんが、1回目の施術でも効果を実感できる人はいます。
とくに医療レーザー脱毛では、施術後10日から3週間ほど経つと、レーザーに反応した毛が抜け落ちるポップアップ現象を体験できることが多いです。
このとき、一時的に「髭が薄くなった」と感じられます。
ただし、これはあくまで全体の毛の一部が抜けた状態です。
毛の濃さや肌質、使用する脱毛機器によっても効果の実感には個人差があります。
たとえば、もともと毛が薄い方は変化を感じやすい傾向にあります。
1回目はあくまで脱毛のスタートラインであり、この時点で目に見える効果が少なくても心配する必要はありません。
効果が実感できるのは全体の約20%の毛
1回の髭脱毛で効果が実感できるのは、現在生えている毛のうち、全体の約20%にすぎません。
これは、脱毛のレーザーが「成長期」の毛にしか十分なダメージを与えられないためです。
毛には「成長期」「退行期」「休止期」という、毛周期(もうしゅうき)と呼ばれる生え変わりのサイクルがあります。
レーザーは、毛根にある黒い色素(メラニン)に反応するため、成長期の毛にしか効果を発揮しません。
肌の表面に見えている毛であっても、退行期や休止期に入っている毛は全体の約80%を占めています。
脱毛完了までには複数回の施術が必要
髭脱毛の効果を実感し、ツルツルの状態を目指すには、複数回の施術を継続して受ける必要があります。
一般的に、医療レーザー脱毛で「自己処理が楽になった」と感じ始めるまでには5~6回程度かかります。
「青髭がなくなりツルツルに近づいた」と感じるまでには、10回から15回程度の施術が必要とされることが多いです。
1回で終わらないことを理解し、毛周期に合わせて根気よく通い続けることが、確実な効果への近道です。
髭脱毛1回目で抜けない・効果ないと感じる理由
1回目の施術後、「毛が抜けない」「全く効果がない」と不安になるかもしれませんが、それには明確な理由が考えられます。
ここでは、髭脱毛1回目で効果を実感しにくいおもな理由を解説します。
- 毛周期が合っていない
- 髭の毛根が深い
- サロンの光脱毛を選んでいる
- 照射漏れの可能性
詳しく見ていきましょう。
毛周期が合っていない
1回目で毛が抜けない最大の理由は、施術のタイミングが毛周期の「成長期」に合っていなかった可能性です。
脱毛レーザーは、毛根が活発に活動している成長期の毛にしか反応しません。
全体の毛のうち、成長期にあるのは約20%です。
残りの約80%の毛は「退行期(成長が止まる時期)」や「休止期(毛が抜けて次の準備をする時期)」にあたります。
もし1回目の施術のときに、たまたま休止期や退行期の毛の割合が多ければ、レーザーは反応する対象が少ないため、効果を実感しにくくなります。
これは脱毛の失敗ではなく、毛の生え変わるサイクルによる自然な現象です。
そのため、1回目で抜けなくても焦る必要はありません。
髭の毛根が深い
髭の毛が抜けにくい理由としてあげられるのが、毛根が皮膚の深い位置にあることです。
とくに鼻下やあご周りの髭は、ほかの体毛と比べて太く、毛根も深くまで達しています。
レーザーのエネルギーは、皮膚の表面から毛根に向かって照射されますが、毛根が深いとエネルギーが到達するまでに減衰してしまいます。
そのため、1回の照射では毛根の発毛組織を破壊しきるほどの十分な熱ダメージを与えられないことも。
この場合、毛は抜け落ちないか、一時的に抜けても再び生えてくる可能性が高くなります。
回数を重ねてダメージを蓄積させることで、深い位置にある毛根も徐々に破壊していきます。
サロンの光脱毛を選んでいる
脱毛には医療機関で行う「医療レーザー脱毛」と、エステサロンで行う「光脱毛」があります。
もしサロンの光脱毛を選んでいる場合、医療脱毛に比べて効果を感じにくいかもしれません。
光脱毛は、医療レーザー脱毛に比べて照射パワーが弱く設定されています。
そのため、毛根を破壊するほどの力はなく、あくまで減毛・抑毛効果にとどまります。
とくに根深い髭に対しては、効果を実感するまでに時間がかかる傾向です。
永久脱毛に近い効果を期待するのであれば、医師の管理下で高出力のレーザーを扱える医療脱毛を選択する方が、結果的に近道になる可能性が高いです。
照射漏れの可能性
全体的に毛が抜けないのではなく、「ある一部分だけがまとまって毛が残っている」という場合は、照射漏れの可能性があります。
照射漏れとは、施術者の技術的な問題などで、レーザーが均一に肌に当たっていない状態を指します。
施術後2週間から3週間が経過しても、特定の範囲だけ毛が全く抜けない場合は、このケースかもしれません。
ただし、毛周期や毛の密度によって、まばらに毛が残ることは正常な経過でも起こり得ます。
もし明らかに不自然な形で毛が残っている場合は、施術を受けたクリニックやサロンにすぐに相談しましょう。
多くの医療機関では、照射漏れが確認された場合、保証期間内であれば無料で再照射の対応を行っています。
髭脱毛1回目によくある現象と対処法
髭脱毛の1回目施術後には、多くの方が経験する特有の現象があります。
これらは脱毛の失敗ではなく、正常な反応であることがほとんどです。
ここでは、1回目によく見られる現象とその正しい対処法について説明します。
- 一時的に髭が濃くなる「どろぼうひげ」状態になる
- 毛がポロポロ抜ける「ポップアップ現象」が起きる
- 施術後に毛が抜けない・生えてこないと感じる
これらの経過を知っておけば、施術後に慌てず冷静に対応できます。
一時的に髭が濃くなる「どろぼうひげ」状態になる
施術後数日から1週間程度経つと、髭が一時的に濃くなったように見える「どろぼうひげ」という状態になることがあります。
これはとくに髭が濃い方の1回目から3回目の施術後によく見られ、脱毛の失敗ではなく、むしろ効果が出ている証拠です。
この現象は、レーザーの熱で毛が膨張したり、毛穴の中で毛が焼き切れて「燃えカス」として残ったりすることで、毛が太く濃く見えてしまうために起こります。
気になるからといって、毛抜きで無理に抜くことは避けてください。
毛根が傷つき肌トラブルの原因になるほか、次の脱毛効果が得られなくなる可能性があります。
毛がポロポロ抜ける「ポップアップ現象」が起きる
施術後、10日から3週間ほど経過すると、多くの方が脱毛効果をもっとも実感できる「ポップアップ現象(ポロ期)」を迎えます。
これは、レーザーによって発毛組織が破壊された毛が、毛根から分離して自然に抜け落ちていく現象です。
この時期に、多くの方が「髭が薄くなった」「効果があった」とはじめて実感できます。
このポップアップ現象も、どろぼうひげと同様に無理に毛抜きで抜くのは厳禁です。
抜け落ちる毛はすでにダメージを受けた毛ですが、毛周期を乱したり、毛穴を傷つけたりするリスクがあります。
自然に抜け落ちるのを待つか、電気シェーバーで優しく剃る程度に留めましょう。
施術後に毛が抜けない・生えてこないと感じる
施術後、ポップアップ現象で一度毛が抜けたあと、しばらくすると「また毛が生えてきた」と感じる時期が来ます。
また、一部の毛はポップアップ現象を経ても「抜けない」と感じるかもしれません。
これらはどちらも正常な脱毛のプロセスです。
施術後に生えてくる毛は、1回目の施術のときに「休止期」や「退行期」だった毛が、新たに「成長期」に入って生えてきたものです。
これらは脱毛の失敗ではなく、2回目以降の施術ターゲットとなります。
髭脱毛はさまざまな毛が混在しながら、回数を重ねて徐々に毛量を減らしていくプロセスであることを理解しておきましょう。
まとめ:髭脱毛1回目の効果を正しく理解して不安を解消させよう
髭脱毛1回目の効果は限定的であり、毛周期に合わせて効率よく継続することが重要です。
SK CLINICは、髭脱毛専門として最上位の脱毛機(GentleMax Pro)と経験豊富な看護師の技術で、高い効果を追求しています。
1回ごとの効果を最大限に高め、短期間で満足のいく結果を目指せるのが当院の強みです。
10回15回通ってもなくならないという不安に対し、脱毛完了まで無期限・追加料金ゼロで対応します。
万が一の肌トラブルにも医師が無料で対応するなど、アフターフォローも万全です。
恵比寿駅から徒歩3分とアクセスも良好ですので、まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修者

中山 紗江
美容皮膚科、SK CLINIC院長
日本医学脱毛学会 医師会員
《プロフィール》
琉球大学医学部医学科卒業後、横浜市立大学附属病院勤務を経て、社会福祉法人で産業医および老健施設の施設長を兼務。
銀座の美容皮膚科クリニックの院長を経て、恵比寿にヒゲ脱毛、シミ取り等レーザー治療に特化した美容皮膚科SK CLINICを開設。現在SK CLINIC院長。
《経歴》
2012年 琉球大学医学部医学科学士編入学
2017年 琉球大学医学部医学科卒業
2017年 大和市立病院勤務
2018年 横浜市立大学附属病院勤務
2019年 銀座の美容皮膚科クリニック勤務
社会福祉法人 嘱託産業医勤務
老健施設 施設長兼務
2021年 SK CLINIC院長就任







