髭脱毛で毛が濃くなるのはなぜ？原因と正しい対処法4つを解説

髭脱毛を始めたのに、反対に毛が濃くなった、黒いポツポツが目立つと感じていませんか。
もしかしたら脱毛が失敗したのかと心配になるかもしれませんが、一時的なものである可能性が高いです。

本記事では、髭脱毛後に毛が濃く見える「どろぼうひげ」や「硬毛化」といった現象を解説します。
安心して脱毛を続けるための参考にしてください。

髭脱毛後に確認されるおもな現象

髭脱毛の施術後、一時的に毛が濃くなったように見えることがあります。
これは脱毛の失敗ではなく、特定の現象が起きているサインです。

おもに確認される現象は、以下の3つです。

• 硬毛化・増毛化で毛が太く濃くなる
• どろぼうひげで黒いポツポツが目立つ
• ポップアップ現象で一時的に濃く見える

それぞれ見ていきましょう。

硬毛化・増毛化で毛が太く濃くなる

硬毛化（こうもうか）や増毛化（ぞうもうか）は、ごく稀に発生する副作用の1つです。
これは、脱毛のレーザーが毛根を破壊しきれず、中途半端な刺激となってしまうことで発生します。

刺激を受けた毛根が反対に活性化し、産毛のような細い毛が太く、硬く成長してしまうのが硬毛化です。
増毛化は、毛の本数自体が増えることを指します。
これらの現象は、脱毛を開始してから数ヶ月後に気づくことが多いのが特徴です。

もし硬毛化や増毛化が疑われる場合は、自己判断せず、すぐに施術を受けているクリニックへ相談してください。
適切な対処（出力の調整など）を要します。

どろぼうひげで黒いポツポツが目立つ

どろぼうひげは、髭脱毛の初期段階（とくに1～3回目）で多く見られる一時的な現象です。
これは、レーザーが毛根に反応している証拠でもあります。

レーザーの熱によって毛穴の中に残った毛が膨張したり、焼けて「燃えカス（炭化物）」となったりします。
これらが毛穴に詰まった状態で黒いポツポツとして見えるため、まるで髭が濃くなったかのように感じられるのが原因です。

この状態は硬毛化とは異なり、脱毛が順調に進んでいるサインです。
毛が抜け落ちれば解消されるため、心配はいりません。

ポップアップ現象で一時的に濃く見える

ポップアップ現象とは、レーザーによって破壊された毛が、皮膚の表面に押し出されて抜け落ちる現象を指します。

脱毛の施術後、すぐには毛が抜けません。
毛根とのつながりを失った毛が、数日から数週間かけて徐々に皮膚の表面へと押し上げられてきます。
この押し上げられている途中の毛が、一時的に濃く見えたり、黒い点として目立ったりすることがあります。

どろぼうひげの状態と似ていますが、これも毛が正常に排出されている証拠です。
抜け落ちるまでの辛抱ですので、無理に抜かないようにしてください。

髭脱毛で毛が濃く見える原因

髭脱毛後に毛が濃く見える現象には、物理的な理由が存在します。
とくに「どろぼうひげ」や「ポップアップ現象」は、レーザーが毛に反応した結果として起こります。
毛が太くなったわけではなく、あくまで「濃く見えている」状態です。

そのおもな原因は、以下の3つです。

• レーザーの熱で毛が膨張する
• 毛の断面が太く見える
• 皮膚内に焼けた毛が残る

これらは脱毛の過程で起こる自然な反応であり、時間とともに解消されていきます。

レーザーの熱で毛が膨張する

髭脱毛で濃く見える最大の原因は、レーザーの熱による毛の膨張です。
医療レーザーは毛の黒い色素（メラニン）に反応し、高熱を発生させます。
その熱エネルギーを受けた毛は、熱によって変性し、一時的に膨張します。

毛そのものが物理的に太くなる（断面積が大きくなる）ため、毛穴の中にある状態でも普段より目立ってしまうでしょう。
これが、施術前よりも髭が濃くなったように見える原因です。
この膨張した毛も、最終的にはポップアップ現象によって自然に抜け落ちていきます。

毛の断面が太く見える

脱毛期間中は、毛抜きでの自己処理が禁止されます。
そのため、シェーバーで髭を剃ることになりますが、剃ったあとの毛の断面が濃く見える原因の1つです。
毛は一般的に根元の方が太く、先端にいくほど細くなっています。

シェービングは毛を皮膚の表面でカットするため、もっとも太い部分の断面が表面に現れます。
レーザー照射後は毛が抜け落ちる過程で皮膚表面に残りやすいため、黒い点々として目立ちやすくなるものです。
これも脱毛が進むにつれて毛が細くなり、徐々に気にならなくなっていきます。

皮膚内に焼けた毛が残る

レーザーを照射すると、毛は高熱によって瞬時に焼き切られます。
このとき、毛根から破壊された毛の一部が「燃えカス（炭化）」として毛穴の内部に残る場合があります。

髭はほかの体毛に比べて太く密度が高いため、燃えカスも大きく、黒く目立ちやすい傾向にあるのが特徴です。
この皮膚内に残った黒い燃えカスが、毛穴を通じて透けて見えるため、黒いポツポツとした「どろぼうひげ」の状態を引き起こします。

この燃えカスも、肌のターンオーバーとともに1～3週間ほどで自然に排出される仕組みです。

髭脱毛後に濃くなる期間はいつまで続く？

髭が濃く見える状態がいつまで続くのか、不安に感じる方も多いでしょう。
この期間は、現象の原因が「どろぼうひげ」なのか「硬毛化」なのかによって大きく異なります。

ここでは、2つのパターンについて解説します。

現象	濃く見える期間の目安
どろぼうひげ	施術後1週間～1ヶ月程度
硬毛化・増毛化	数ヶ月単位（専門的な対処が必要）

詳しく見ていきましょう。

どろぼうひげが目立つ期間

どろぼうひげは、施術直後から目立ち始め、とくに脱毛初期の1～3回目に多く見られます。
この濃く見える状態が続く期間には個人差があり、一概にはいえません。

目安としては、施術後1週間から10日程度で毛が抜け始めます。
長い方でも2週間から3週間、最大1ヶ月程度で、破壊された毛が自然に抜け落ち、黒いポツポツも解消されていくでしょう。

この期間を過ぎると、髭が薄くなったと実感できます。
どろぼうひげは一時的なものですので、焦らずに毛が抜け落ちるのを待つことが大切です。

硬毛化・増毛化が改善するまでの期間

硬毛化や増毛化は、どろぼうひげとは異なり、自然に解消されるまでに時間がかかる場合があります。
この現象は、脱毛開始から数ヶ月後に発覚することが多いです。

もし硬毛化が起きた場合、改善までの期間は対処法によって異なる点に注意が必要です。
一般的な対処法として、レーザーの出力を上げて照射を続ける、波長の異なる脱毛機に変更するといった方法がとられます。

これらの専門的な対処を続けることで、多くの場合、症状は改善に向かうでしょう。
ただし、改善には追加の施術回数が必要になるため、数ヶ月単位の期間を見ておく必要があります。

髭脱毛で濃くなったときの正しい対処法

髭が濃く見える期間は、肌がデリケートな状態です。

ここでは、以下4つの対処法を紹介します。

• 保湿ケアを徹底して肌を柔らかく保つ
• 自己処理は肌に優しい電気シェーバーを使う
• 日焼け対策で肌への刺激を避ける
• 脱毛の施術を継続して毛量を減らす

それぞれ見ていきましょう。

保湿ケアを徹底して肌を柔らかく保つ

脱毛後の肌は、レーザーの熱によって水分が奪われ、乾燥しやすい状態です。

肌が乾燥するとバリア機能が低下し、少しの刺激でも肌トラブルを起こしやすくなります。
肌や毛穴が硬くなると、どろぼうひげの原因である毛の燃えカスがスムーズに排出されず、濃く見える期間が長引く可能性もあります。

化粧水や保湿クリーム（セラミドやヒアルロン酸配合のもの）を使い、普段以上に徹底した保湿を心がけてください。
肌を柔らかく保つことが、トラブルを防ぎ、毛の排出を助けることにつながります。

自己処理は肌に優しい電気シェーバーを使う

どろぼうひげが気になっても、毛抜きで抜くのは避けてください。

毛を抜くと、毛穴が傷ついて炎症（毛嚢炎）を起こしたり、色素沈着（シミ）の原因になったりします。
また、ターゲットとなる毛がなくなるため、次回の脱毛効果が得られなくなります。

自己処理には、肌への負担がもっとも少ない電気シェーバーを使用してください。
カミソリは肌表面を傷つけるリスクがあるため、避けるのが賢明です。
熱で変性した毛は剃りにくいですが、深剃りせず優しく処理する程度に留めましょう。

日焼け対策で肌への刺激を避ける

脱毛後の肌は、バリア機能が低下しており、紫外線に対して無防備な状態です。

この時期に紫外線を浴びると、肌は炎症を起こしやすく、メラニンが過剰に生成されます。
これが「炎症後色素沈着」となり、シミやくすみの原因になります。

日焼けをしてしまうと、次回の脱毛施術ときにヤケドのリスクが高まるため、照射を断られたり、出力を下げられたりする可能性も。
日焼け止めを塗る、帽子やマスクを利用するなど、季節を問わず徹底したUVケアを行ってください。

脱毛の施術を継続して毛量を減らす

どろぼうひげや一時的な硬毛化に驚いて、脱毛を中断してしまうのはおすすめできません。

どろぼうひげは、毛が太く密度の高い脱毛初期（1～3回目）にもっとも目立ちます。
施術を継続し、回数を重ねて毛量全体が減ってくれば、レーザーに反応する毛の絶対数が減ります。
それに伴い、どろぼうひげの現象も次第に目立たなくなっていくでしょう。

硬毛化が疑われる場合でも、クリニックが適切に対処しながら施術を継続することで、改善が期待できます。
自己判断で中断せず、継続することが最終的な解決策となります。

まとめ：髭脱毛で濃くなる不安は専門家への相談で解消しよう

髭脱毛で一時的に濃くなる現象や、硬毛化への不安は、自己判断せずに専門家へ相談することが大切です。

SK CLINICは、髭脱毛に特化した専門クリニックです。
経験豊富な看護師が、髭に特化した最新の医療用脱毛機（GentleMax Pro）を使用します。

万が一肌トラブルが発生した場合でも、医師が無償で丁寧に対応いたしますので、ご安心ください。
恵比寿駅から徒歩3分、夜20時まで営業しており、予約も取りやすくなっていますので、お気軽にお問い合わせください。