髭脱毛のポロ期が来ないのはなぜ？4つの原因と対処法を解説

髭脱毛の施術後、「毛がポロポロ抜ける」と聞いていたのに、なかなかポロ期が来ないと不安に感じていませんか？
1回目や2回目の施術後だと、とくに効果が出ているのか心配になるものです。

本記事では、髭脱毛でポロ期が来ないおもな4つの原因と、不安な時期を乗り越えるための対処法を解説します。

ぜひご自身の状況を正しく理解し、安心して脱毛を進めるための知識をぜひ手に入れてください。

髭脱毛のポロ期とは？

髭脱毛の効果を実感するうえで「ポロ期」という言葉を耳にしますが、正確な意味や似た現象との違いを理解しておくことが大切です。

ここでは、以下3つのポイントについて解説します。

• 脱毛効果で毛が抜け落ちる期間
• ポロ期が来る仕組みと時期の目安
• ポロ期とポップアップ現象の違い

それぞれ見ていきましょう。

脱毛効果で毛が抜け落ちる期間

「ポロ期」とは、脱毛の施術によってダメージを受けた毛が、自然に抜け落ちていく期間のことを指します。

レーザーや光の照射により、毛根とのつながりを失った毛が対象です。

施術直後に抜けるのではなく、肌のターンオーバー（新陳代謝）によって、毛が皮膚の表面へと押し出されていきます。
洗顔時やタオルで顔を拭いた際などに、抵抗なくポロポロと抜けるのが特徴です。

このポロ期は、脱毛効果が正しく出ている証拠の1つといえます。
ただし、脱毛方式によってはポロ期が目立たない場合もあるため、一概にポロ期の有無だけで効果を判断できません。

ポロ期が来る仕組みと時期の目安

ポロ期は、施術後すぐに始まるわけではありません。
一般的に、髭脱毛の施術を受けてから約1～3週間後に訪れることが多いです。

これは、毛根がダメージを受けてから、肌のターンオーバーによって表面に押し出されるまでに時間がかかるためです。
熱破壊式の脱毛機の場合、熱で破壊された毛が毛穴に残り、それが新陳代謝で排出されます。

ポロ期が続く期間は個人差がありますが、おおむね1週間から2週間程度で抜け落ちる毛が目立たなくなります。
施術回数を重ねると、対象となる毛自体が減るため、ポロ期も目立ちにくくなる傾向です。

ポロ期とポップアップ現象の違い

ポロ期と混同されやすいものに「ポップアップ現象」があります。

ポップアップ現象とは、レーザー照射の施術直後に、毛が毛穴から飛び出したり、黒く焦げた毛が浮き上がって見えたりする状態です。
これは、おもに熱破壊式の脱毛機で、高出力の熱エネルギーによって毛が瞬時に膨張し、押し出されることで起こります。

一方、ポロ期は施術から10日以上経過したあと、肌のターンオーバーによって毛が「抜け落ちる」現象です。
発生するタイミング（施術直後か数週間後か）が最大の違いです。
ポップアップ現象が起きなくても、脱毛効果がないわけではありません。

髭脱毛でポロ期が来ない4つの原因

期待していたポロ期が訪れないのは、いくつかの理由が考えられます。

おもな原因として、以下の4つを解説します。

• 脱毛機の出力が不足している
• 照射のタイミングが毛周期とズレている
• 施術回数がまだ足りていない
• 日焼けや保湿不足などアフターケアが不十分

詳しく見ていきましょう。

脱毛機の出力が不足している

ポロ期が来ない原因として、照射するレーザーや光の「出力不足」が考えられます。

髭の毛は太く、毛根も深いため、毛根組織を破壊するには十分な熱エネルギーが必要です。
しかし、痛みを強く感じすぎたり、肌の色が濃かったりする場合、安全のために出力を下げて施術することがあります。

出力が不十分だと、毛根を「破壊」するまで至らず、「ダメージを与える」だけにとどまることがあります。
その結果、毛が抜け落ちる「ポロ期」が発生しないのです。

照射のタイミングが毛周期とズレている

脱毛の施術は、毛周期（ヘアサイクル）のうち「成長期」の毛にしか効果を発揮しません。
毛には「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルがあり、レーザーや光が反応するのは、毛根と毛が結びついている成長期の毛だけです。

施術日にたまたま退行期や休止期だった毛には、十分なダメージが与えられません。
そのため、これらの毛はポロ期として抜け落ちることなく、あとから生えてきます。

1回の施術で効果が出るのは、全体の毛の約20％といわれるのはこのためです。
ポロ期が来ないと感じても、それは休止期だった毛が多かっただけかもしれません。

施術回数がまだ足りていない

髭脱毛の1回目や2回目など、施術回数が浅い段階では、ポロ期を実感しにくいことがあります。

髭は体毛の中でもとくに密度が高く、毛根が深いため、1回の施術ですべての成長期の毛に十分なダメージを与えるのは困難です。
1回目ではポロ期が来なくても、毛根にはダメージが蓄積されています。
回数を重ねることで徐々に毛が弱り、ポロ期として抜け落ちる毛が増えてきます。

一般的に、髭脱毛で効果を実感し始めるのは3～5回目以降といわれることが多いです。
1回目や2回目でポロ期が来なくても、焦らずに施術を継続することが大切です。

日焼けや保湿不足などアフターケアが不十分

脱毛後のアフターケア不足も、ポロ期が来ない、遅れる原因となります。
とくに重要なのが「保湿」と「紫外線対策」です。

施術後の肌は、レーザーの熱によって水分が奪われ、乾燥しやすくデリケートな状態です。
肌が乾燥して硬くなると、毛がスムーズに抜け落ちにくくなります。

また、日焼けは肌にダメージを与え、炎症を引き起こすだけでなく、次回の施術時に出力が上げられない原因にもなります。
日々の保湿ケアを徹底し、肌を柔らかく保つことが毛の排出を助け、スムーズなポロ期につながるでしょう。

髭脱毛のポロ期が来ないときの対処法

ポロ期が来ないと焦ってしまいますが、間違った対処は肌トラブルの原因になります。

ここでは、以下4つの対処法を紹介します。

• まずはクリニックやサロンに相談する
• 保湿ケアを徹底する
• 紫外線対策を欠かさず行う
• 生活習慣を見直す

これらを実践し、次の施術に備えましょう。

まずはクリニックやサロンに相談する

ポロ期が来ないことへの不安が続く場合、まずは通っているクリニックやサロンのスタッフに相談することが最善の対処法です。

自己判断で「失敗だ」と決めつけ、通うのをやめてしまうのは早計です。
スタッフに相談すれば、現在の肌状態や毛質、使用している脱毛機の種類から、ポロ期が来ない原因を専門的な視点で説明してもらえます。

万が一「照射漏れ」の可能性が疑われる場合も、早期に相談することが大切です。
照射漏れは、線状や島状に毛が固まって残っている状態が特徴です。
施術後2週間から4週間経過しても毛の状態に不安があれば、連絡してみましょう。

保湿ケアを徹底する

施術後の肌はレーザーの熱により、乾燥しやすい状態になっています。

肌が乾燥して硬くなると、ターンオーバーが乱れ、ダメージを受けた毛がスムーズに抜け落ちるのを妨げてしまいます。
反対に、肌が潤って柔らかい状態であれば、毛は抜けやすくなるでしょう。

化粧水で水分をたっぷりと与えたあと、乳液やクリームで油分を補い、水分が蒸発しないように「フタ」をすることが大切です。
刺激の少ない、アルコールフリーの保湿剤を選ぶと、デリケートな肌にも安心です。

紫外線対策を欠かさず行う

保湿と並んで重要なのが「紫外線対策」です。
脱毛後の肌はバリア機能が低下しており、紫外線のダメージを受けやすくなっています。

日焼けは肌の乾燥を悪化させ、炎症やシミ、色素沈着の原因となります。
もし肌が日焼けしてしまうと、次回の施術時に火傷のリスクを避けるために出力を下げざるを得なくなり、結果として脱毛効果が低下する可能性も。

外出時は季節を問わず日焼け止めを塗り、帽子や日傘などを活用して、肌を紫外線から守りましょう。
日々の地道な紫外線対策が、数ヶ月後の脱毛結果に大きな差を生みます。

生活習慣を見直す

ポロ期は、肌のターンオーバー（新陳代謝）によって引き起こされます。
そのため、ターンオーバーを正常に保つ「生活習慣」も、間接的にポロ期をサポートします。

十分な睡眠時間を確保し、栄養バランスの取れた食事を心がけることが基本です。
とくに、肌の再生を助けるタンパク質やビタミン類を意識して摂取しましょう。

施術当日の飲酒や激しい運動は、血行を促進しすぎて肌の赤みや炎症を悪化させる可能性があるため控えるべきです。
規則正しい生活は、肌のコンディションを整え、脱毛効果を受けやすい健康な肌状態を作ることにつながります。

まとめ：髭脱毛のポロ期が来なくても焦らず正しい対処をしよう

髭脱毛でポロ期が来ないと、「出力が足りないのでは」「効果が出ずに回数がかさむのでは」と不安になるかもしれません。

SK CLINICでは、髭に特化した最新の医療用脱毛機（GentleMax Pro）を使用し、経験豊富な看護師が安全性を確保しつつ最大限の効果を引き出します。
万が一回数がかかった場合でも、脱毛完了まで追加料金ゼロで通院可能な、無期限プランをご用意しております。

恵比寿駅から徒歩3分、夜20時まで営業しており、予約も取りやすいため、お仕事帰りにも通院可能です。
短期間・低コストで確実な効果を求める方は、ぜひ一度ご相談ください。

この記事の監修者

中山　紗江

美容皮膚科、SK CLINIC院長
日本医学脱毛学会　医師会員

《プロフィール》

琉球大学医学部医学科卒業後、横浜市立大学附属病院勤務を経て、社会福祉法人で産業医および老健施設の施設長を兼務。
銀座の美容皮膚科クリニックの院長を経て、恵比寿にヒゲ脱毛、シミ取り等レーザー治療に特化した美容皮膚科SK CLINICを開設。現在SK CLINIC院長。

《経歴》

2012年　琉球大学医学部医学科学士編入学
2017年　琉球大学医学部医学科卒業
2017年　大和市立病院勤務
2018年　横浜市立大学附属病院勤務
2019年　銀座の美容皮膚科クリニック勤務
社会福祉法人　嘱託産業医勤務
老健施設　施設長兼務
2021年　SK CLINIC院長就任