髭脱毛の最適な間隔は?期間を空けすぎ・つめすぎた場合のリスクも解説

毎日の髭剃りが面倒で、脱毛に興味はあるものの、どれくらいの間隔で通えばよいのか分からず悩んでいませんか?
髭脱毛の効果を最大限に引き出すためには、適切な間隔で施術を受けることが大切です。
間隔を間違えると、効果が薄れるだけでなく、肌トラブルの原因になることもあります。
本記事では、髭脱毛の最適な施術間隔と、期間を間違えた場合のリスクを解説します。
ぜひ参考にして、効率的に理想の肌を目指してください。
目次
髭脱毛の最適な間隔は毛周期で決まる
髭脱毛の施術間隔は、やみくもに決めているわけではありません。
もっとも効率よく脱毛効果を得るために、「毛周期(もうしゅうき)」という毛が生え変わるサイクルに合わせています。
ここでは、髭脱毛の間隔を理解するために不可欠な3つを解説します。
- 毛周期の成長期を狙うのが脱毛の基本
- 髭はほかの部位より密度が高く回数が必要
- 一度の施術で効果があるのは成長期の毛だけ
これらの仕組みを知ることが、効率的な脱毛スケジュールを立てる第一歩です。
毛周期の成長期を狙うのが脱毛の基本
毛は「成長期」「退行期」「休止期」という3つのサイクルを繰り返しており、これを毛周期と呼びます。
成長期は毛が活発に成長している段階で、休止期は毛が抜け落ち、次の毛が生える準備をしている期間です。
髭脱毛でおもに使用されるレーザーや光は、毛の黒い色素(メラニン)に反応します。
このメラニンがもっとも濃く、毛と毛根組織がつながっているのが成長期だけです。
そのため、毛根組織に熱ダメージを効率よく与えられるのは、この成長期の毛に限られます。
退行期や休止期の毛に照射しても、熱が毛根に伝わらないため脱毛効果は得られません。
髭はほかの部位より密度が高く回数が必要
髭は、腕や足などほかの部位の体毛と比べて、毛が太く濃いうえに密度が高いのが特徴です。
髭の毛周期は1本1本タイミングが異なり、毛の生え変わりサイクル全体は約4ヶ月から6ヶ月かかるといわれています。
しかし、脱毛の施術は効率よく成長期の毛を捉えるために、一般的に1ヶ月から2ヶ月おきの間隔で通うのが理想的です。
この複雑な特性により、1回の施術で対応できる毛は限られてしまいます。
太くて根深い毛が多い髭は、レーザーや光の熱が届きにくい場合もあります。
そのため、ほかの部位よりも多くの施術回数を重ね、根気よくアプローチしなければなりません。
一度の施術で効果があるのは成長期の毛だけ
一度の脱毛施術で効果が期待できるのは、全体の毛のうち成長期にあるものだけです。
これは全体の約20%といわれています。
残りの約80%の毛は、退行期や休止期の状態にあるため、レーザーを照射しても十分な脱毛効果は得られません。
すべての毛を脱毛するためには、休止期だった毛が成長期に入るのを待って、繰り返し施術を行う必要があります。
これが、脱毛が1回では終わらず、複数回の施術を適切な間隔を空けて行う必要がある理由です。
髭脱毛の間隔を空けすぎた場合
予定より間隔が空いてしまい、「これまでの脱毛効果が無駄になってしまうのでは」と不安に感じる方も少なくありません。
ここでは、髭脱毛の間隔を空けすぎた場合に起こり得る、3つの影響について説明します。
- 脱毛効果が完全になくなることはない
- 脱毛完了までの期間が長引く
- 追加料金が発生する可能性も
間隔が空くことの影響を正しく理解し、焦らずに対応しましょう。
脱毛効果が完全になくなることはない
施術の間隔が予定より空いてしまっても、これまでの脱毛効果がゼロになることはありません。
医療脱毛などで一度破壊した毛根組織は、基本的に再生しないと考えられています。
そのため、数ヶ月間隔が空いたからといって、すでに処理した毛穴から再び毛が濃く生えてくることはありません。
脱毛効果はリセットされるわけではなく、蓄積されています。
間隔が空いた期間に「休止期」から「成長期」へと移行した毛が、新たに生え揃ってきます。
これを見て「毛が元に戻った」と誤解してしまうことがありますが、それはまだ施術のターゲットになっていなかった毛です。
脱毛完了までの期間が長引く
間隔を空けすぎた場合の最大のデメリットは、脱毛が完了するまでの総期間が延びてしまうことです。
約4〜6ヶ月以上間隔を空けてしまうと、レーザーで一時的にダメージを受けた毛根組織が時間をかけて回復し、効果が弱まるリスクも生じます。
たとえば、2ヶ月間隔で通う計画だった場合、1回施術を逃して4ヶ月空いてしまうと、その分スケジュールが後ろ倒しになります。
本来であれば次の施術でターゲットにできたはずの成長期の毛を、施術しない分だけ逃してしまうでしょう。
その結果、計画どおりに通った場合と比べて、同じ回数を終えるまでの期間が長くなってしまいます。
また、総回数が増える可能性も否定できません。
早く髭剃りの手間から解放されたい方にとっては、大きなデメリットといえます。
追加料金が発生する可能性も
多くのクリニックやサロンでは、コース契約に「有効期限」を設定しています。
施術間隔が空きすぎた結果、この有効期限内に契約回数を消化しきれない可能性があります。
その場合、残った回数が失効してしまい、追加で施術を受けるには別途料金が必要になるかもしれません。
回数無制限のプランであっても、「最後の施術から◯ヶ月以内」といった条件が設けられていることも。
間隔を空けすぎると、そのあとの施術が保証対象外となり、追加費用が発生するリスクも考えられます。
契約内容を事前に確認し、期限内に通いきれるようスケジュールを管理することが求められます。
髭脱毛の間隔をつめすぎるのは逆効果
間隔をつめすぎる行為は、効果がないばかりか、さまざまなリスクを伴うため逆効果です。
ここでは、髭脱毛の間隔をつめすぎることによる3つのデメリットを解説します。
- 休止期の毛に照射しても効果が薄い
- 肌への負担が大きくなりトラブルの原因に
- 費用と時間が無駄になる
適切な間隔を守ることが、結果的に最短で脱毛を終える近道となります。
休止期の毛に照射しても効果が薄い
推奨される間隔より早く施術を受けても、脱毛効果は高まりません。
前回の施術から十分な期間が経過していないと、ターゲットとなる成長期の毛がまだ生え揃っていません。
その状態でレーザーや光を照射しても、多くは「退行期」や「休止期」の毛です。
これらの毛に照射しても毛根組織に熱ダメージは与えられず、施術の効果は薄くなります。
結果として、施術回数を無駄に消費してしまうことになります。
成長期の毛が十分に生え揃うのを待ってから照射することが、1回の施術効果を最大化するうえで不可欠です。
肌への負担が大きくなりトラブルの原因に
施術後の肌は、見た目には問題がなくても、熱によって乾燥しやすく、デリケートな状態になっています。
推奨される施術間隔は、この肌ダメージが十分に回復するための「ダウンタイム」も考慮されています。
間隔をつめすぎると、肌が回復しきる前に次の刺激を与えることになりかねません。
ダメージが蓄積した結果、火傷(やけど)や炎症、赤みが強く出るなどの肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。
また、炎症が色素沈着(シミ)につながる可能性も否定できません。
安全に脱毛を進めるためにも、肌を休ませる期間は必ず守るべきです。
費用と時間が無駄になる
間隔をつめて施術を受けることは、費用と時間の両面で無駄が生じます。
毛が生え揃っていない状態での照射は脱毛効果が薄いため、本来得られるはずだった効果が得られません。
たとえば、5回コースで契約した場合、効果の薄い施術を繰り返せば、5回で終わるはずだったものが、追加でコース契約が必要になるかもしれません。
早く終わらせるためにつめて通ったつもりが、結局は総回数が増えてしまい、トータルの期間も費用も余計にかかってしまう本末転倒な結果になります。
クリニックやサロンに通う時間も有効に使えるよう、適切な施術間隔を意識しましょう。
まとめ:髭脱毛は適切な間隔を守って効率的に進めよう
髭脱毛を効率的に進めるには、毛周期に合わせた適切な間隔を守ることが大切です。
間隔をつめすぎても、空けすぎても効果は半減してしまいます。
SK CLINICでは、脱毛効果を最大限にするため、毛周期に合わせた最適な通院間隔を設定しています。
最上位の脱毛機「GentleMax Pro」を使用し、経験豊富な看護師が高い技術で施術にあたるため、効果の高い脱毛が可能です。
また、髭脱毛に特化しているため予約枠が確保しやすく、恵比寿駅から徒歩3分、夜間20時まで営業しており通いやすさも魅力です。
万が一の肌トラブルも医師が無償で対応し、無期限で脱毛完了までサポートします。
まずは一度ご相談ください。
この記事の監修者

中山 紗江
美容皮膚科、SK CLINIC院長
日本医学脱毛学会 医師会員
《プロフィール》
琉球大学医学部医学科卒業後、横浜市立大学附属病院勤務を経て、社会福祉法人で産業医および老健施設の施設長を兼務。
銀座の美容皮膚科クリニックの院長を経て、恵比寿にヒゲ脱毛、シミ取り等レーザー治療に特化した美容皮膚科SK CLINICを開設。現在SK CLINIC院長。
《経歴》
2012年 琉球大学医学部医学科学士編入学
2017年 琉球大学医学部医学科卒業
2017年 大和市立病院勤務
2018年 横浜市立大学附属病院勤務
2019年 銀座の美容皮膚科クリニック勤務
社会福祉法人 嘱託産業医勤務
老健施設 施設長兼務
2021年 SK CLINIC院長就任







