髭脱毛後の髭剃りはいつから?肌トラブルを防ぐ注意点やおすすめの道具を紹介

髭脱毛の施術後、いつから剃ってよいのかと疑問に思う方は多いでしょう。
脱毛後の肌は、見た目以上にデリケートな状態です。
間違ったタイミングや方法で髭を剃ると、肌トラブルや色素沈着の原因になりかねません。
本記事では、髭脱毛後に髭剃りが必要な理由から、髭剃りを再開できる具体的なタイミングを解説します。
肌への負担が少ない道具や注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしていただき、安全に脱毛を進めましょう。
目次
髭脱毛後も髭剃りが必要な3つの理由
髭脱毛を始めれば、すぐに髭剃りが不要になると思われがちですが、実際には脱毛完了まで自己処理をしなければなりません。
脱毛は1回で終わらず、複数回の施術を重ねて徐々に毛を減らしていきます。
なぜ髭剃りが必要なのか、その理由を理解することは、脱毛期間中の肌を健やかに保つためにも大切です。
おもな理由は、以下の3つです。
- 脱毛完了までは毛が生えてくるから
- 1回の施術ですべての毛はなくならないから
- 毛周期に合わせて徐々に減っていくから
それぞれ見ていきましょう。
脱毛完了までは毛が生えてくるから
髭脱毛は、一度の施術ですべての毛が永久になくなるわけではありません。
施術を重ねることで、徐々に毛が生えるスピードが遅くなったり、毛質が細く柔らかくなったりしていきますが、脱毛が完了するまでは毛が再生されます。
とくに髭は体毛の中でもしぶとく、完了までには回数と期間が必要です。
そのため、施術と施術の間や脱毛が完了するまでの過程では、まだ生えてくる髭に対して自己処理をしなければいけません。
1回の施術ですべての毛はなくならないから
髭脱毛のレーザーや光は、現在生えている毛(成長期の毛)にしか効果を発揮しません。
皮膚の下で休んでいる毛(休止期)や、抜け落ちる準備に入っている毛(退行期)には、十分なダメージを与えられないためです。
目に見えている毛は全体の約20%ともいわれ、1回の施術で処理できるのはその一部です。
したがって、施術後に生き残った毛や、休止期から成長期へと移行した毛が次々と生えてくるため、継続的な髭剃りを要します。
毛周期に合わせて徐々に減っていくから
毛には「毛周期」と呼ばれる生え変わりのサイクル(成長期・退行期・休止期)があります。
脱毛の施術は、この毛周期の中の「成長期」の毛にしか反応しません。
そのため、すべての毛根にダメージを与えるには、毛周期に合わせて複数回の施術を行わなければなりません。
施術を重ねるにつれて成長期の毛が減り、徐々に全体の毛量が減少していきます。
この過程で、まだらに生えてくる毛を整えるためにも、髭剃りによるケアが脱毛完了まで続くことになります。
髭脱毛後の髭剃りはいつから再開できるか
髭脱毛の施術を受けたあと、肌はデリケートな状態になっているため、髭剃りを再開するタイミングは慎重に判断しなければなりません。
自己判断で早すぎると、肌トラブルを悪化させる原因となります。
ここでは、髭剃りを再開できるタイミングや判断の目安について、以下3つを解説します。
- 施術当日の髭剃りは避ける
- 最短で翌日から可能
- 肌の赤みやヒリつきが治まってからが目安
安全に脱毛を進めるためにも、正しい再開時期を知っておきましょう。
施術当日の髭剃りは避ける
髭脱毛の施術当日は、髭剃りをしないでください。
脱毛のレーザーや光によって、肌は熱によるダメージを受けています。
見た目には分からなくても、肌の内部は軽い日焼けや「やけど」に近い状態です。
このデリケートな肌にカミソリやシェーバーの刃を当てることは、炎症を悪化させる行為にほかなりません。
赤みや腫れが強くなるだけでなく、雑菌が入って毛嚢炎(もうのうえん)を引き起こしたり、色素沈着(シミ)の原因になったりするリスクが高まります。
最短で翌日から可能
髭剃りを再開できるのは、早くても「施術の翌日から」が目安です。
多くのクリニックやサロンで、当日は避けて最低でも1日(24時間)は空けるよう指導されます。
これは、肌が受けた熱ダメージによる炎症やほてりが、ある程度落ち着くのに必要な冷却期間です。
ただし、これはあくまで「最短」の目安であり、すべての人に当てはまるわけではありません。
翌日であっても、肌の状態によってはまだ髭剃りを控えるべき場合があります。
日付だけで判断せず、肌の状態を最優先にしてください。
肌の赤みやヒリつきが治まってからが目安
もっとも重要な判断基準は、「肌の赤み、ヒリつき、痛みが完全に治まっていること」です。
施術から翌日以降が経過していても、肌に赤みが残っていたり、触れるとヒリヒリとした痛みや違和感があったりする場合は、まだ炎症が続いています。
その状態で髭剃りをすると、肌をさらに傷つけ、トラブルを招く原因となります。
個人差はありますが、肌が完全に落ち着くまでに2〜3日、場合によってはそれ以上かかることも。
日付にとらわれず、ご自身の肌状態を鏡でよく確認し、すべての症状が治まってから髭剃りを再開してください。
髭脱毛後に髭剃りをしてはいけないケース
髭脱毛後の髭剃り再開は、肌の状態が完全に回復していることが大前提です。
もし肌に異常サインが出ているにもかかわらず髭剃りを行えば、症状を悪化させ、深刻な肌トラブルにつながる可能性があります。
ここでは、髭剃りを控えるべきケースとして、以下3つを解説します。
- 赤みや腫れが引かない場合
- ヒリヒリとした痛みが続く場合
- 毛嚢炎などの肌トラブルがある場合
これらの症状が見られる場合は、無理をせず肌を休ませることが最優先です。
赤みや腫れが引かない場合
施術から2〜3日経過しても、肌の赤みや腫れが引かない場合は、炎症がまだ強く残っている証拠です。
通常、施術による赤みは数時間から数日で自然に治まりますが、長引く場合は肌が敏感になっているか、熱によるダメージが深かった可能性があります。
この状態でシェーバーやカミソリの刺激を加えると、炎症がさらに悪化し、回復が遅れるばかりか、色素沈着のリスクも高まります。
赤みや腫れが完全に治まるまで、髭剃りは見合わせてください。
ヒリヒリとした痛みが続く場合
見た目には赤みが引いたように見えても、肌に触れたり水がしみたりする際に、ヒリヒリとした痛みが続く場合も髭剃りは厳禁です。
痛みがあることは、肌のバリア機能が低下しており、表面が傷ついている可能性があります。
この状態で刃を当てると、激しい痛みを感じるだけでなく、肌をさらに深く傷つけてしまうおそれがあります。
痛みや違和感が完全になくなるまで、肌への物理的な刺激は避け、保湿と冷却を心がけて安静にしましょう。
毛嚢炎などの肌トラブルがある場合
脱毛後は、熱によるダメージで肌のバリア機能が一時的に低下し、毛穴に雑菌が入りやすくなります。
その結果、ニキビのような赤いブツブツ(毛嚢炎)が発生することがあります。
もし毛嚢炎やそのほかの発疹、かゆみなどの肌トラブルが起きている場合は、髭剃りはしないでください。
刃が当たることで症状が悪化したり、雑菌がほかの毛穴に広がったりする危険性があります。
まずは肌トラブルの治療を優先し、症状が改善するまでは自己処理を控えましょう。
脱毛後の髭剃りでおすすめの道具
肌への負担を最小限に抑える道具を選ぶことで、カミソリ負けや炎症といったトラブルを防ぎ、脱毛効果を最大限に高めることにもつながります。
ここでは、脱毛期間中に使用すべき道具について、以下3つを紹介します。
- 肌への負担が少ない電動シェーバー
- T字カミソリは避けるのが無難
- 清潔な道具を使用する
適切な道具を選び、正しいケアを心がけましょう。
肌への負担が少ない電動シェーバー
脱毛期間中の自己処理には、「電動シェーバー」がおすすめです。
電動シェーバーは、外刃が肌をガードし、内刃で毛を剃る仕組みになっています。
そのため、刃が直接肌に触れず、カミソリのように肌表面の角質層まで削り取ってしまうリスクがありません。
脱毛のあとの肌は敏感になっているため、この「肌に直接刃が当たらない」という点が最大のメリットです。
肌へのダメージを最小限に抑えながら毛を処理できるため、肌トラブルの予防に最適です。
T字カミソリは避けるのが無難
T字カミソリは深剃りができる反面、刃が直接肌に当たり、毛と一緒に肌表面の角質層も削り取ってしまいます。
これは健康な肌にとってはスムーズな剃り心地でも、脱毛のあとのデリケートな肌には刺激が強すぎます。
カミソリ負けによる炎症や出血、埋没毛の原因になるだけでなく、微細な傷から雑菌が入り、毛嚢炎を引き起こすことも。
また、肌の乾燥も助長します。
脱毛期間中は肌トラブルのリスクを避けるため、T字カミソリの使用は極力避けるのが賢明です。
清潔な道具を使用する
電動シェーバーを使う場合でも、T字カミソリを使う場合でも、道具を「清潔」に保つことは大前提です。
シェーバーの刃に皮脂や剃った毛が付着したまま放置すると、雑菌が繁殖します。
そのまま使用すると、脱毛のあとのバリア機能が低下した毛穴に雑菌が侵入し、毛嚢炎やニキビなどの肌トラブルを引き起こす原因となります。
使用後は必ず刃を洗浄し、乾燥させてから保管しましょう。
定期的なメンテナンスや刃の交換も行い、常に衛生的な状態で使用するよう心がけてください。
まとめ:髭脱毛後の髭剃りは肌の状態を見ながら正しく行おう
髭脱毛のあとの髭剃りは、肌の赤みや痛みが完全に引いてから再開しましょう。
デリケートな時期は、肌に優しい電動シェーバーを使い、清潔に保つことが重要です。
SK CLINICは、髭脱毛を専門とするクリニックです。
施術のあとの万が一の肌トラブルには、医師が無償で診察・対応いたします。
予約が取りやすく、夜20時まで営業しているため、お仕事帰りにも通院しやすい環境です。
効果の高い髭脱毛をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
この記事の監修者

中山 紗江
美容皮膚科、SK CLINIC院長
日本医学脱毛学会 医師会員
《プロフィール》
琉球大学医学部医学科卒業後、横浜市立大学附属病院勤務を経て、社会福祉法人で産業医および老健施設の施設長を兼務。
銀座の美容皮膚科クリニックの院長を経て、恵比寿にヒゲ脱毛、シミ取り等レーザー治療に特化した美容皮膚科SK CLINICを開設。現在SK CLINIC院長。
《経歴》
2012年 琉球大学医学部医学科学士編入学
2017年 琉球大学医学部医学科卒業
2017年 大和市立病院勤務
2018年 横浜市立大学附属病院勤務
2019年 銀座の美容皮膚科クリニック勤務
社会福祉法人 嘱託産業医勤務
老健施設 施設長兼務
2021年 SK CLINIC院長就任







